最高の離婚sp

最高の離婚SP、ようやく見ました。

結論なんてださなくていいのにって思った。思ったけど、でも、このドラマを完結したひとつの作品としてとらえるのではなく、まだまだ続いていく人生の物語のうちの一部分と捉えれば、「こういう結論を出す時期もあるよね」ってそういう話なのかもしれないなあとも思いました。今後もしかしたら光生と結夏はよりを戻すかもしれない、戻さないかもしれない。光生は今後もずっとひとりで生きていくかもしれない。あるいは、結夏とふたりで子どものいる家庭を形成するかもしれない。あるいは、もしかしたら、結夏ではないべつのひとと子どものいる家庭を築くかもしれない。でも今は、現時点では、ふたりはこういうふうに人生をとらえ、こういう結論を出しているんだなって、ただそれだけのお話なのかもなあと。

自分が自分自身について考えていることなんてあんまり信用できないっていうか、主義主張思考感情好きなもの嫌いなものなんて、どれだけ強くそう感じていたとしてもいつかは変わっていってしまうかもなあって思ってて、だから光生と結夏についても、今好きならそれでいいじゃん、好きなら一緒にいればいいじゃん、好きってことのほうが大切じゃん、って思う。
でも一緒にいないことを選んだ結夏には、それを選ぶだけのどうしようもない衝動があったんだと思うし、それに、子どものいる家庭を持つためには、男とちがって女にはのんびりしている時間なんてないわけだからそれに向かって行動するのはひどく建設的なことだし、それで、そういうようなことをふと今の私自身の人生と照らし合わせて考えてみたりしちゃうと……すごく考えさせられるドラマだなあって。

あと、上原さんについても、「自分に足りないのは選ぶこと」なんて結論、言ってほしくなかったんだけど、これについては完全に好みの問題かな…

面白かった。でも、連ドラで描かれていた続いていた『日常』が、すこしコンパクトになって、SPというパッケージにぎゅっぎゅっと押し込められているように感じたドラマでした。