2014-07-01から1ヶ月間の記事一覧

まだらの紐

グラナダ版のシャーロック・ホームズは、シドニー・パジェットの絵をも、また、ドイルの原作と同じように「原作」として大事に扱っていたそうで、わたし程度のゆるいファンが見ても「ああ!パジェットの絵と同じ構図だ」とか「この登場人物、パジェットの絵…

シドニー・パジェット

こどもの頃、ホームズ本の挿絵(昭和の時代に日本人が描いたもの)に「ホームズのビジュアルのイメージはこんな感じじゃない…」といつも不満をかかえていたものですが、中学生になってからだったか、シドニー・パジェットが描いたホームズ像を初めて図書館で…

表現者にとってしあわせなこと

シャーロック・ホームズを演じる以前のジェレミー・ブレットがイギリス国内でどういう評価を受けていた俳優だったのか私には想像しかねるんだけど、簡単に調べる限りでは、若い頃には世界的に有名な映画に大きな役で出演しているし、それ以降もテレビや映画…

『シャーロック』シーズン3まで観て

そんなわけで『シャーロック』は非常に芯をくった人物表現をしているなあと思う一方で、芯をくってしまっているがために、いろんなことが曖昧な原作と微妙に変わってきてしまっていることもあって、「原作に沿った表現」という意味ではちょっとやりすぎな気…

ワトスン つづき

子供の頃から何度も周期的に読み返している小説って、シャーロック・ホームズだけなんですが、いや、別に、すごく夢中になって読んでいるとか、好きで好きでやめられないとか、そういうことじゃなく……小学生の頃読んでいた子供向けに書かれたホームズが好き…

ワトスン

グラナダ(ジェレミー・ブレット)版シャーロック・ホームズの冒険は、原作に忠実な映像を目指して作られ、実際その通りに出来上がり、原作通りという意味ではおそらく今後これ以上のホームズは出来ないだろう、最高のホームズと言われているそうです。 確か…

美しいと思うこと

シャーロック・ホームズを演じるジェレミー・ブレットの何がいいのかなんて話は30年前にイギリスで放送が始まって以来(84年に始まったそうなので、ちょうど30年ですね)世界中至る所で散々、かつディープに語られてきたことだろうから、改めて触れるのもお…