「青の炎」

「青の炎」を見て、二宮和也君すてき〜と、にわかに二宮くん熱が上昇。
冷静に容姿だけで判断するのなら、年頃の芸能人としてそれほど整って美しいというわけでもないのに、この映画の中では本当に綺麗で可愛くて、この時期の二宮くんがこんなふうにフィルムに保存されることは、とても幸せなことなんだろうなあと思った。
終盤、とても複雑な表情で中村梅雀演じる刑事を見つめる瞳がとても印象的だ。このひとは実際、きっととても頭のいい子なんだろうな。
じっくり頭の中で反芻するに、この映画は山本寛斎が肝なんだろうと思う。大きくて、無気味で、気持ち悪い。でも決して悪じゃないのだ。長年生きているとたまってくる垢のようなものが全身をずぶずぶと覆っていて、気持ち悪いし憎らしいけど、でも決して悪ではないのだ。さいごにあややが言うように「殺されて当然なんて人間はいない。でも殺さずにはいられないこともまた、現実に存在するのだろう(というような主旨の科白)」簡単に言えば、つまりは結局そういうお話なのだ。悲しいお話。
それから、あややが綺麗だった。しゃべると難があるのだけれど、つんとすました表情がとても魅力的だった。