「寝ずの番」

かもめ食堂」を見にいったときに映画前のCMで見て気になっていた「寝ずの番」を、やっと見に行ってきた。
面白かった!
笑えるし泣けるしあたたかさに満ちていて、日本の、ちゃんとした大人が作った映画だなあという感じがした。
上方落語の師匠が亡くなったことからはじまる、通夜の「寝ずの番」のエピソード。つきない思い出話(主に艶話・・・通夜だけに)は、ひやかしまじりのものだけれど、そこには故人に対する愛着が根底にある。話の最中、ふいに死人が会話に加わってきたり、あるいは仏壇から出てきて踊りだしたりするのだけれど、この映画の中ではそれもちっとも突飛なことではなく、ああ、この通夜の晩は、死んだひともまだそばにいるのだ、あの世のこの世はつながっているのだなあ!と、なんだか自然に納得できるようだった。
かなりきわどい、いや、きわどいを超えてしまっているような下ネタのオンパレードなのだけれど、それは噺家達の芸に裏打ちされたものだから、聴いて不愉快になるようなものは全然なくて、むしろ、粋というか、日本ならではの下ネタ(?)の良さって感じがしたなあ。監督である津川雅彦がこれまでの人生で、おそらく、おおいに笑い、おおいに泣き、仕事もしたけどそれ以上に遊んできたからこそ、作ることができる映画という感じがした。
カンカン踊りを踊る長門裕之(実は死体)が時々目を開いていて、その絶妙な開き具合に大笑いさせられた。
それにつけても富司純子の美しさには、本当になにか、はっとさせられる。

木曜日のVシュランは中華街でチャーハン対決。
フットボールアワーの岩尾さんと岡田君が並んでいる様子を指して「絶対、相席って感じだよね(友達には絶対見えない)」と誰かが言っていたけど、そうかな?案外違和感なく感じたけど・・・ちょっと人付き合いが苦手な友達ふたり・・・みたいな。
岡田君は以前はダラーンとしたゆるゆるな服をよく着ていたと思うけど、髪を切って以来、比較的タイトな服を着るようになった印象だなあ。前みたいなのも似合っていないわけじゃなかったけど、今の感じのほうが、男の子っぽくて好きだな。
長野君に「ジャニ麿はどうなの?」とふっていたけど、やめてー!長野君に彦麿呂キャラを植え付けないでー!(いや、長野君がいいのなら、それでいいんだけど)