うっとりドラマ『虹を架ける王妃』

今月は忙しかったなあ・・・仕事以外のことを、ほとんど何もしていない。掃除もしてない。


虹を架ける王妃」、録画をしたものを食事をしながら少しずつ見たのですが、いやはやこれはなんともはや。岡田君はハマり役でしたし、とてもよく演じていましたね。本当に高貴な生まれの方に見えました。特に目下の者にむかって「そうか」と短くそっけなく返す言い方とか、ああ、こういう身分のひとって実際にこんな言い方をするのかもな・・・なんて思わされました。ちょっとした仕種や立ち振るまいも、とても綺麗でした。
そしてそれ以上に感動したのは、岡田准一さんの端正な顔だちがこれ以上にフルに活用されたドラマは、かつて無かったのではないだろうか?ということです。クラシカルなスーツや軍服といったお召し物が非常によく似合って(髪形も含めて!)、いちいちときめいてしまいました。
好きだったのは、父王危篤の知らせに国へ帰ろうとする李垠の元へ菅野さん演じる方子女王が走ってやってきて、ふたりが初めて手をとりあうシーンで、岡田君のそで口にカフスが映るところです。岡田君の繊細な手に、カフスが良く似合っているんですね。素敵。
岡田君的見せ場としては、冒頭の、結婚のお祝の品を持ってきたいっけいさんとのシーンが特に印象に残りました。
朝鮮語で「ここまで日本に対して下手に出なければならないのか」と言ったあと、じっといっけいさんを睨むように見るのですが、ひとつまばたきをしたあと、日本への暗い気持ちはぐっと押し殺して、表面的な穏やかないつもの顔に戻るんですね。見ていて、李垠の生き方や考え方、性格が、一瞬にして把握できる気がしました。非常に岡田君らしい見せ方だなあと思いました。


歴史ドラマとしてどうだったのかはよくわかりませんが、ひとりの人間の生き方として、李垠さんと方子さんの描かれ方はとても興味深く思いました。使命に従って生きるだなんて、今の普通の人々には考えられない生き方のような気がします。でも使命を受け入れながらも、なおかつ自ら意思と覚悟を持って道を進むその強さって、自分のしたい仕事を選び好きな人と結婚し、やりたいように生きることが許される現代のひとの生き方よりも、大きな目で見れば、もしかしたらずっと贅沢な生き方なのかもしれない。
もしかしたら・・・もしかしたらですが、岡田君としては感情移入しやすい役柄だったかもしれないな、と思います。
岡田君はこれからいい役者になるだろうなあ・・・・。そんな気がしました。たぶん少なくとも、岡田君が単なる俳優さんだったら、きっとこのままいい役者になるかもしれない、そんなふうに思ったりしました。もうちょっと、端役でも出来るような立場であればいいと思うんですけどね。でも岡田君はジャニーズ事務所のアイドルですからね。いろいろ難しいこともあるかもしれないなあと、心配したりします(主演であることとか、クレジットの順番とか、特に大切なことと思えないんだけどな。)・・・・結局最後は、岡田君の望む道にすすんでいけたらいいなあと思うし、お芝居をする岡田君をずっと見ていたいという願いもあります。)
それとは別に
雑誌のインタビューで、髪型のことで「普段は伸ばしていて、役柄にあわせて切るって決めているのに、事務所のひとがあれこれ言うのはどうしてかなあ・・・」って言っているのを読んで、「それはあなたがアイドルだからでは・・・?」と、こっそり思ったりしました。
役者の容姿の良さっていうのはドラマにとって必要不可欠な要素で、画面に映える容姿や華を持っているっていうのはもうそれだけで希有な才能なわけだから、そんな意味でも、自分が『アイドル』俳優だということに、もっと自信を持って、フルに活用すればいいのに・・・みたいな気がしないでもないです。


※言葉が足りなかったかなあと思って、あとから追記しました。(事務所に関するくだり)