スウィングガールズ

スウィングガールズ」見ました。
出演者たちがみな可愛かったけど(タニケイまで含めて)、なかでも本仮屋ユイカちゃんが特に印象に残りました。
本仮屋ユイカちゃん、なんだろう、彼女のたたずまい、肌の質感からして、この演じている「関口」っていう女の子にぴったりだ。ぴったりというより、本仮屋ユイカちゃんが演じているから、関口の、暗くて可愛らしくてユーモラスな存在感が、リアルな女の子として際立って見えるんだと思うのだけれど。本仮屋ユイカちゃんは唇の上のところのみぞ(人中?)が深いんだけど、そこがすごくいいと思う。
それから、ひとり「ボーイ」を演じていた平岡君が、とても意外でした。今までテレビで見かけて「ああこんな雰囲気のひとだな」となんとなく思っていたのをくつがえされて、意外なほどに素朴なたたずまいの男の子を演じていたものだから。
このひと、たいがいセリフを棒読みする役者さんだと思うのですが、その棒読み演技が小気味良いほどに役にハマってました。
この、平岡君演じる男の子が馬鹿みたいに素朴な明るい笑顔で笑うことが、映画「スウィングガールズ」に、呑気な輝きを与えていると思います。女の子がやったのでは、この素朴さは出ないと思う。
男優さんにとって、こういう、素朴なたたずまいの、馬鹿みたいに明るい瞳をもった役の需要があるのって、このくらい年代(10代なかばから20歳前後まで)がひとつのピークなんじゃないかなと思います。
平岡君が(たぶん彼には、今後この映画の中のような役を演じる機会は、もう二度とないんじゃないかと思うけど)この年代でこの役を演じて、その馬鹿っぽくて可愛い笑顔をスクリーンにとどめることができたのは、とても幸せなことなんじゃないかなと思いました。
岡田君にも、こんな幸せな物語に、まだ彼が青春時代と言われる年代のころに出てもらいたかったなあ・・・・
最近とみに活躍している感のある貫地谷しほりちゃんですが、彼女はすこし前の佐藤仁美に似ているように思います。ちょっと重量感のある感じも含めて。安定感のある女優さんになりそうです。