どんどん橋落ちた

綾辻行人の「どんどん橋落ちた」を読みました。
新本格派の推理小説は割に好きで何冊か読んでいて、でもそれは推理小説として面白いからというよりも、書き手の「頭の中だけでこねくりまわしている感じ」がどうにも気にいっていたのでした。「ああ、この作者は、本を読むのが本当に好きな男の子だったんだろうなあ(生身の女の子のことは、あんまり目に入らない青春を送ってきたんだろうなあ)」という、一方的にちょっといじけた感じ(いや、実際はどうかわからないけど・・・)に、共感を覚えるというか、安心感を覚えるというか、まあ、好きだったのでした。
だけど「どんどん橋」は、ダメだったな。今まで以上に自己主張が強過ぎて。読んでいてちょっとイラッとしました。
と思ってあとがきを読んだら、綾辻氏本人が、この短編集は「切実な想いをもって書いた」「自分の在り方はこれでいいんだろうか?」と問いかけながら書いた・・・と記してあって、ああ、それはきっと、イラッとするほどの念がこもっているのもしようがないかもしれないなあ・・・・と思ったり思わなかったり。
岡田さんが綾辻さんを好き(だった?現在形?)なのは、あるいはこういう波長があっているところもあるのかしら?
ついでに書くと、またこの、講談社文庫のカバーのデザイン、これもあんまりよくないと思う。気持ちはわかる、言いたいことはわかるような気がするんだけど、でもなあ・・・

昨日のVシュラン、いのっちと三宅君の素晴らしい連係プレイのおかげで、長野君のグルメ蘊蓄が華麗に活かされていました。長野君に言えるだけ言わせておいて、あとから「馬鹿でしょ、このひと」って(ゲストに謝りながら)つっこむの、長野君の良さが、すごくいきると思うなあ。昨日は、ペナルティとの相性も良かったんですよね、きっと。
ワッキーと長野君は、同い年ですよね?