「花よりもなほ」DVD

仕事がたてこんでます。
作業をしている横で、ずっと「花よりもなほ」のDVDを流しっぱなしにしています。コメンタリーとインタビュー集のほうも聞いてますが、これは本当に、聞くと元気が出る。この映画に関わった方たちの真摯な仕事ぶりが垣間見れて、ああ、自分も頑張ろう!と思う。
是枝監督、古田さん、岡田くんが三人で絶賛している黒沢さんの衣装に対するこだわりや、弱いお侍さんを表現するために鉄身の、真剣と同じ重さの刀を差している話や、坂道に立つ長屋がどんなふうに実現可能になったのかとか、それに対する美術さんと監督双方の立ち位置の違いとその溝を埋める作業の大切さとか、カメラに対する監督の考えとか。
ひとつの嘘をつくのに、どれだけたくさんの本当を丁寧に積み重ねていっているのか、その作業の一端がしのばれて、とても楽しい。

先日、ある小さな出版社の編集長さんが編集業を引退されるとのことで、『お疲れさま会』と称して小さな会を催しました。その席で編集長さんは
「出版は金もうけしようと思ってやっちゃ、本当は成り立たないのだ(もちろん、儲けられるポイントは、みすみすはずしちゃ駄目だけど)」
とおっしゃってて、それは本当に真摯に本を作っていこうと思ったらその通りだと思うし、実際それを実行していらした方なので、その言葉は重いなあと、しみじみ受けとめました。
花よりもなほ」のスタッフや、この編集長さんや、世の中には良い仕事をしている大人がたくさんいるのだ。



岡田くんのCM、まだ見てない・・・見たいよう。