久しぶりに日記

しばらく間があいてしまったらブログの書き方を忘れてしまった感がありますが、時間のあるときには少しずつ書いていきたいと思います。なんのためにかはわからないけれども。

最近読んだもの
「結婚しなくていいですか。」益田ミリ
夫なし男なし三十路なかばの女性の生活を描いた四コマ漫画で、好評だった一冊め「すーちゃん」の続編。
同じ時期にもう一冊、認知症の母親の介護体験から産み出された詩とエッセーを読んだのですが、全く接点がない二冊だけれども、不思議と読後感が似ています。満たされない現実に共感を覚えながらすこし辛い気持ちで読みすすめるのですが、どちらの本も、著者あるいは主人公がだんだんと現実と自分を肯定する術を覚え、日々の幸せを実感していく過程に感動を覚えます。「ひとってなあ、素敵だなあ。わたしもやればできるかも。」と、元気がでた。
認知症の患者もその家族も、子供を産まない女性(結婚しているいないにかかわらず)も、ことの重大さはケースバイケースで人それぞれだいぶ違うけど、どちらも、考え方によっては社会的弱者なんですよね。
弱者の立場をおしはかるのって、その立場になってみなければわからないことがたくさんあるし、また、弱者にしてみたら、弱いからといって、いつも被害者意識や辛いところだけ見て生きていたら、ちっとも幸せじゃない。
こんな本を読んでいたタイミングで、はからずも若い女性歌手の、女性の身体に対する軽率な発言が問題となっているけど。確かに不愉快な発言であることには違いないんだけど、若くて健康な女の子が傲慢であることを、どうして責められだろうか・・・・とかつての自分を考えると、四方八方に向って謝っても足りないくらい申し訳ない気持ちになる。女性歌手自身は本当に、むしろ親切のつもりの発言だったんだろうなあと推し量ることはできるだけに(まあ、だからこそ余計に、酷い発言だと受けとられるのかもしれないけど)、なんだかなあ・・・・どうしようもなく・・・・どうしようもない気持ちになりました。



「ハンカチの上の花畑」安房直子
小学生向けの童話なのですが、これが、びっくりしたのですが、本気のホラーです。大人が読んでも怖い。というか、ある程度大人になって、自分が実は全然やさしくも強くもないのだと知ってしまった人のほうが、読んでいて怖いと思う気持ちが強いかもしれません。
人間の負の部分でクッと心を掴まれて、そのまま奇妙に歪んだファンタジーの世界に持って行かれてしまいました。面白かったです。



岡田君日記なのに(そのつもり)岡田君のことは何も書きませんでしたが、今週はいよいよ映画を見に行ってきます。楽しみ。