大丸ミュージアム ジョン・バーニンガム絵本原画展その2 と Vシュラン

ジョン.バーニンガムについて。つづきのメモ。
達者な絵描きです。特に若い頃は、達者すぎる絵なので見ていて気持ちがひっかからないというか、とっかかりがあまりないんだけど、でもだからこそ、うんと重い(暗い?)題材を扱っても重くなりすぎないんだな、きっと。
歳をとるにしたがって味が出て、ひっかかりのある絵になってくるのですが、それは、知性からくる力技で、仕上げ過ぎないよう、完璧になり過ぎないよう、手癖を残しながら絶妙なバランスで絵を途中で止めているんだと思いました。そういった絵の変化に加えて、たぶん年齢を経たことによる人間的な成長や円熟が、どんどん絵本をひょうひょうとした温かさをもったものにしていったような気がする。
ジョン.バーニンガムほどの人気作家でも、迷ったり悩んだり、試行錯誤して成長していくんだな。ひとって、いくつになっても成長するものなんだなあと、勇気の出る展示でした。


それと同じ意味で、今回の映画の岡田君を見て、ひとは成長していくんだなあ!素敵だなあ!と思った。
映画の中の岡田君は、本当にあのスクリーンの中に生きているように見えて、あんなに特殊な顔であるにも関わらず普通の目立たない男の子に見えたし、「この人、俳優さんなんだなあ・・・」って、しみじみ思った。
映画の宣伝の一連の露出を見ても、同じことを思ったんですよね。おしゃれイズムのときとか、相手につっこませる余裕があったし、メンバーの話をかなりしてくれたことも嬉しかった。それは、やっぱり大人になって余裕が出てきたから、以前よりも自然にできるようになったことなんじゃないかなあって気がしたんだなあ。司会の上田さんが上手だからっていうのもあると思うけど。もちろん。
自分やまわりの友達や、あるいは同年代の芸能人を見ていても成長ってそれほど実感できなかったりするのですが、年下の子たちを見ていると、人ってなあ。良くも悪くも、どんどん変わっていくよなあ、って、びっくりする。



うっかり録画をセットするのを忘れて出かけ、見逃してしまったVシュラン。誕生日だったサカイミキちゃんに、男性陣(長野君、岡田君、ゲストのけんこばさん)がプレゼントを用意していたとのこと。岡田君のセレクトは、ちょっと(だいぶ?)ピントがずれてたらしい。・・・ああ、見たかった・・・。
以前、かの懐かしきラブセンで、彼女が風邪をひいて寝ていたら何を持ってお見舞いに行く?という質問で、岡田君は「くまのぬいぐるみ」をあげ、周囲の失笑をかっていた。他の二人は、詳細は忘れちゃったけど、三宅君のは女心をよくわかったパーフェクトに近いチョイスだった覚えがあるし、森田君のだって、森田君らしい(ちょっとひねったふうに)気のきいたプレゼントだったと思う。
岡田君は当時、雑誌のインタビューで「ラブセンでいつも勝てないけど、なんで?俺の答、いちばん一般的じゃない?」と本気で不思議がっているらしい発言をしていて、このひと本当に天然なんだなあ・・・!と驚愕を覚えたな。岡田君は、このズレまくりの感性があってこそ、いいんですけどね。
とはいえ、「くまのぬいぐるみ」ってこたえ、私わりと好きです。可愛いじゃないですか、本気で持ってこられたら。(もらったその瞬間は、激怒する気がするけど・・・)
・・・ただ今回の、鍛える為の道具を、しかも片方だけ・・・っていうのは、おそらく狙ってはずしたんでしょうねえ・・・・見てないからニュアンスがわからないんだけど。心が本当に本当にこもっていないか、あるいは、自分アピールか?(違うかな)
どちらにせよ、岡田君の癖に狙ってハズすだなんて・・・好きかも。(本気だったとしても、好きなんですけどね)