スマップの香取君と「無理な恋愛」

先日わらっていいともを見ていたら、それはレギュラーメンバーが子供の頃の自分の写真にむかってメッセージを発表する・・・というコーナーだったんだけど、スマップの香取君が小学生時代の自分の写真にむかって「お前はあと何年かしたらスマップになるけど、それからずーっとずーっと・・・・辛いぞー」と言っていて、びっくりしてしまいました。
いや、スマップになってからの香取君の人生は、人には推し量ることができないくらい辛かったのかもしれないけど・・・・でもお昼のこのウキウキウォッチングの時間に、うつろな顔をして「辛い辛い」と繰り返したあとなんのフォローもないんだもの。時間がなかったのか、その発言に誰もなにもつっこむこともなく、そのまま流されちゃったんだけど。
私は常々、香取君は、死んだ魚のような目をしているなあと思っていて、いや、好きなんですよ、香取君。でも彼は、目の前のものじゃなくて、どこか深いところに沈んでいるとても暗いものを見ているような目をしているなあ・・・と、なんとなくそんなふうな気がしているんだけど、底がしれないというか、このひとは、やっぱり、怖いなあ・・・とちょっと思った。
大河の新撰組はちゃんとは見てなかったんだけど、最終回の香取君には圧倒されたなあ。ただただ時代に流されていったかのように見える新撰組に、香取君自身の人生を重ね合わせて考えてしまった・・・。
武士の名誉としての切腹すら許されず、見物人がとりまく中処刑されてゆく(香取君演じる)近藤の顔がさいごにアップになるのですが、香取君は、なんとも言えない凄みのある表情をしていた。「このひと、すごい」と思った。
香取君のお芝居、また見たいな。



香取君と岡田くんが、すこしだけ似てるかもなあ・・・と自分の中で思ったことがあるのですが、それはまたいずれ書こう(メモ)。




無理な恋愛」つづき。
このドラマが面白くなってきたのは、堺正章の仕事上の部下である、青木さやかの存在がきっちりと描かれるようになってきて以降だと思うのです。それまでは、堺正章の仕事場での顔というのは、アクセサリー程度にしか描かれていなくて、薄っぺらな描写だったのです。でも青木さやかを丁寧に描くことによって、堺正章がどんな人物なのか、どんな姿勢で仕事に臨んでいるのかが良く見えるようになり、その人と成りが厚みをもったものとしてこちらに伝わってきました。
で、この青木さやかが、きっちりコメディなキャラクターなんだけど、ちゃんと働く女性としてのリアリティがあって、いいなあと思うのです。青木さやかは、おそらく堺正章のことを人として尊敬していて、それはひとつ間違いがあれば恋愛感情にも発展するような感情なのだけれども、本人はまだそこまでの自覚はないというか、そこまで自分の感情を白黒つける必然性を感じていないんですよね、おそらくだけど。いや、あえて白黒つけていないのかもしれないけど。そのあいまいな感じが、いいなと思って。演じている青木さやか自身も、とても良いのです。笑顔ひとつない堅物なんだけど、妙にかわいらしく見える。