バルテュス

バルテュス展見てきました。22日までということで、今行っても混んでるだろうし仕事も押しているしなあ…とだいぶ迷ったんだけど(それに今回の展示はなんだか妙にメディアで推されているようにも感じて、それにのせられるのも嫌な気がして行かなくてもいいかなあと思ってたんだけど…結局行ってしまった…のせられて…)、行ってよかった。想像していた以上にすごく面白かった。


嵐が丘』の挿絵を初めて見ましたが、「ああ、嵐が丘ってこういうお話だったんだな!」と目から鱗が落ちる気がした。『嵐が丘』自体は子どもの頃に読んだきりで、当時強烈な読後感をもたらされた小説ではあったんだけど、とはいえ、あら筋すら今ではもううろ覚えだった。なんだけど、そのなんとなくの記憶を、頭の中に素手をつっこまれ、ぐいぐいとかきまわして捜してひきずりだされ、そこへ「バルテュスによる嵐が丘」という新たな解釈をガンガンと釘でうちつけられたような、そんな鮮烈な印象を受けた。わたしがなんとなくしか持っていなかったこの小説への解釈を、ぐっと深く根っこのところに近づけてくれたような気もして、ざわざわした。


「キャシーの化粧」のキャシーは、嵐が丘のキャシーだったのか。


だけどこれ、コクトーの「恐るべきこどもたち」みたいだなあと思い、帰宅して「バルテュス恐るべき子供たちについて言及してたり、もしくは描いたりしていないのかな?」と検索したら「恐るべき子供たち」はバルテュスの家をモデルにして描かれたものとも言われているんですね。ところで展覧会は意外にすいてました。朝イチで行ったおかげかもしれないけど。





と、このようなブログを久々に更新してみたのは、ここしばらく急にシャーロック・ホームズのブームがきているから。人気の『シャーロック』じゃなくて、ジェレミー・ブレットのグラナダテレビ版『シャーロック・ホームズの冒険』です。シャーロック・ホームズは子どもの頃から大好きなんだけど(マニアじゃない、まったくもってゆるいファン)、ブレット版ホームズも普通に好きで再放送されるたびに何度となく見てきたのだけれども、ここへきて急に、21世紀になってもうずいぶんたつこの2014年に急に、ハートを強烈にノックアウトされた、びっくりした。

たいしたことは書かないけど、なにかちょっとメモしたいようなことあるかもなあと思い、ブログを。『シャーロック』も見てます。これも激しく面白い。