木更津キャッツアイ、熊田曜子、長野博、森下愛子

昔録画したビデオを流しながら仕事をしていたら、さいごになんの脈絡もなく木更津キャッツアイの第一話が入っていて、仕事そっちのけで見入ってしまった。このヒリヒリするような若くて痛くてギリギリな感じ、良くも悪くも今の宮藤官九郎&磯山Pのドラマには期待できないものなのかもしれないなあと、なんだかすこし切なくなる。でもこういう作品は、多分一生のうちに1本でもあればいい、というか、そこにとどまっていてはいられない、とどまることの許されない場所なんだろうな。
ぶっさんの岡田君は、T&Dの竜二ほどのハイテンションはなく、そしてまだ少年の面影を残し、可愛くて悲しくてやさしいぶっきらぼうな若者だった。塚本君演じるアニも、ギンギンよりずっとナイーブな男の子で、ふたりともすぐそこの道ばたに座っていそうな、ごく普通の男の子の空気をまとっている。
はてなを使いはじめて日数だけはけっこうたっているんだけど、途中でやめたりなんだり、結局あんまり書いていない。なんではてなを使いはじめたのかというと、以前ドラマレビュー系のサイトを見ていたとき、最近の岡田君がもてはやされていることに苦言を呈して『木更津キャッツアイのぶっさんは最高だったけど、それはぶっさんが最高なのであって、岡田准一が最高なのではない』と述べている文章を読んだことがきっかけだ。言いたいことはわかるし、まあその人がそう思っているのならそれを否定してもしようがないけど、でもどうしても「それは違う」と言いたくて、それではてなに間借りをしてみたんだけど。
でも文章力がついていかなくて、うまく書けない。
と言いつつちょっと書くけど、だけどやはりぶっさんは、岡田君が生み出したもので、岡田君とぶっさんを切り離して語ることはできないと思うのだ。宮藤官九郎の脚本だけでは、ああいった重さと軽さと痛さを絶妙のバランスで保ったあの作品にはならなかったと思うんだ・・・とそれは私が岡田君の痛いファンだから思うのかもしれないけど、でもどうしても、そう言いたかったのだ。ドラマって、脚本家やプロデューサーや演出家だけで作っているわけではないだろう。岡田君が演じなければああいうぶっさんにはならなかったろうし、ドラマ自体ももう少し違ったものになっていたろう。おそらく。
その他。
T&Dを見ているとつくづく思うけど、長瀬君は今日本の芸能界において文句なくナンバーワンの男前だな。長瀬君の強烈な個性にあわせよう(はりあおう?)として、岡田君は多少自分のペースを乱しているように感じる。
で、前述のビデオの中におそらく一年か二年前くらいの熊田曜子の姿が映っていて、今より痩せている。このひとはこのくらいのルックスを維持していると、緒川たまきに似ていると思う。鼻のあたりとか・・・
先日初めて東野圭吾の写真を見たのだけれど、なるほど、長野博と驚くほど良く似ていると思った。
夜中にBSでベッド・ミドラーの映画を見たのだが、ベッド・ミドラーって意外なことに森下愛子と似ている。誰も同意してくれないような気がするが、でもなにかの拍子にものすごく似てみえる。