「ありがとうのうた」、学校へ行こう!MAX

「ありがとうのうた」のプロモを、はじめてちゃんと見た。
これはー、よく出来ているなあ。でも見終わると寂しくなる。
色々見どころがあるんだけど、一番印象に残ったのは、意外なことに三宅健君の笑顔だった。「君がいてく〜れて〜」とソロで歌うところ。すこし低めの位置からのカメラが、三宅君の下目遣い(?って言葉、変?要するに、上目遣いの反対)の表情をとらえる。このときの三宅君はかすかにほほえんでいて、そのかすかなほほえみに心をつかまれてしまったのだ。
ごくごく個人的な感想でいかにも痛い話になってしまうんだけど、この三宅君の表情を見ていたら、映画「御法度」で武田真治が演じた沖田総司を思い出した。
武田真治は、大島渚から「自分が一番強いと思ってやってくれ」と言われたらしいのだが、その結果として「御法度」の劇中、沖田は始終おだやかな薄笑いを浮かべていることとなった。薄笑い って書くと言葉が悪いんだけど、まあなんていうか、ずっと穏やかな笑みを浮かべつつ、悟ったような、浮き世離れした雰囲気を漂わせていたわけだ。
当時の武田真治のコメントを引用すると、『沖田だけは(精神的に)飛べたんですよ。きっと。ずっとパタパタ1人でちょっと高いところを飛』んでいて、だから、下界で起こっている汚い出来事に対して、沖田だけはすこし距離を置くことができた。俯瞰的に全体を見渡すことができて、だから、血なまぐさい出来事の渦中にあっても、ひとりその行く末を知り、憎悪に流されることなく、哀切をもって人々に接することが出来た・・・と。
強さって、実際そういうことなのかもしれない。強さがあれば、悲しいこと、苦しいこと、忌むべきことに出会っても、それを俯瞰から眺め、穏やかに受け入れることができるのかもしれない。
で、つまり、「ありがとうのうた」の三宅君の笑顔に、その種の 強さ をイメージしてしまったってことなのだ。いや、実際の三宅君がどうなのかはわからないけど、あの笑顔が、「ありがとうのうた」によくはまっているものだから。
v6の6人の中で、一番その魅力が外(ファン以外の人)に伝わりにくいのって、三宅健君じゃないかと思う。彼のルックスは、岡田君のようにあからさまにわかりやすく美形なわけでも、森田くんのように比較的伝わり易いオーラを放っているわけでも、いのっちのように親しみ易さをアピールするわけでもない。私などはV6がデビューした当初、というかわりについ最近まで、三宅君のことは「変な顔のひと」と認識していたくらいだ。まあそれは私の個人的なゆがんだ美的感覚のせいかもしれないけど、とにかく、特に美少年といったふうには見えなかったし、可愛いとも思ったことがなかった。でも彼の笑顔は、一度それが心の琴線にひっかかってしまうと、なんというか、とても味わい深い輝きを発揮するなあ。繊細でありながらタフでもある、そういう笑顔であるように思う。
(三宅君のタフで繊細な魅力は、先頃「演技者」でやっていたドラマで存分に活かされていた)


さて昨日放送の学校へ行こう!MAXだが、文舞両道の高校生には有名進学校しか参加できないのだろうか?疑問。
今回三宅君と岡田准一さんが高校生のもとへ出向いていたが、こうして2人並んでいると、完全に岡田くんのほうが年上に見えるなあ。というか、岡田さんはおっさん化がかなりのスピードで進んではいないだろうか?となりにいるのが三宅君だから余計そう見えるだけだろうか?それとも服装のせいか?
あとスケートをする人たちが、素人なりにまわったりジャンプしたりする際に、皆あまり怖がりもせずに盛大に転んでいることに感心した。さすがみなさん度胸がいいのだ。