黒木瞳、岡田准一「東京タワー」

「東京タワー」のDVDを見た。
公開当時は忙しくて見に行けなかったのだ。そして今は「フライ ダディ フライ」を見に行く時間を作ることが出来ずにいる。ダメダメだ。
というわけで仕事をしながら”ながら見”したんだけど、これが予想に反して面白かった。しかしなにしろ仕事をしながらだから、科白しか聞いてない場面があったり、ところによってはすっぽり記憶がなかったりする。だから、まだ「見た」といえるような状態じゃないんだけど。
それはさておき、私は今まで黒木瞳という女優をいいと思ったことが一度もなかったのだが、この映画の中では、彼女は文字どおり輝いてみえる。黒木瞳の、振ると「カランカラン」と音でもしそうな、ある意味からっぽな美しさが、年齢を重ねて一歩間違えば「ああ彼女も老けたのだ」と気付いてしまいそうなラインをギリギリまで保って、贅沢に丁寧に作られた画面の中にぴったりはまっている。「幸せかどうかなんて、たいした意味はない」「隣の駅には行けないの」「壊れた玩具はいらない」等々の、ともすれば上滑りしてしまいそうな科白の数々も、黒木瞳の年齢不詳で生活感のない、絵に描いたような綺麗な顔から発せられると、ある種の現実味をともなって聞こえる。
うっとり。
実体のない危うい美しさという意味で、なんかちょっと「華麗なるギャッツビー」を思い出した。
ただ後半にいくにしたがってだんだん生々しい展開になっていったと思ったら、急に最後はパリにいってしまう「なぜ、パリ?」というストーリー自体には、なんとも感想のもちようがないと思ったけど、まあそこは、どうでもいいや。といいつも、黒木瞳シャンパンをかけられる場面とか、そのあと濡れ鼠になってしょんぼりしているシーンとかすごく好きなんだけど。
岡田君は・・・・濡れて歩いている姿が本当に綺麗だった。
でもこの役は、なんというか、いまいち彼のものじゃないという印象をぬぐいきれなかったのは、私が岡田君に余計な思い入れを持って見てしまっているからかもしれない。
映画本編と特典映像を通して一番印象に残ったのは、メイキング映像の中の、カウントダウンパーティーのシーンのあと、白いシャツを着て肘をついて、黒木瞳と監督の間で、おそらくモニターチェックをしているらしい岡田君。余計な力がはいってなくて、大人びていながら、あどけないとも言えそうな表情をしている。ああいう顔、あんまりテレビで見たことがないような気がする。


ところで日曜だったか土曜だったかの昼にテレビをつけたら、いのっちが出ていた。
マツケン、今田耕二、オセロの中島さんの出ている番組。
いのっちの、ジャニーズ内交友関係をテーマに喋っていて、マッチ、少年隊、キンキキッズと話して、さあそろそろV6?と思ったら、そのあとV6のところは綺麗にばっさりカットされていた!
ええっ!?そこが聞きたかったのに!
・・・世間ではV6の話題なんて需要がないとの判断でカットされたのだろうか?と余計な邪推をして悲しくなった。いや、でもたぶん実際は、いのっち自身が、そこについては面白トークをしなかったんじゃないかと思う。おそらく。
いのっちがデビュー前、キンキキッズのふたりとホテルで同じ部屋になったため、この3人でデビューするのだろうか?と勘違いし、「身長的にも俺がセンター?」と勝手に想像してほくそえんだという話は面白かった。