長野博さんについて思うこと

クイズヘキサゴンに長野君といのっちが出演した回を見た。
テレビを見ている人は、タレントが「私はこんな人」という看板をかかげていないと不安になるものだ。看板がかかっていて、そこに書いてある字が読めさえすれば、安心してそのタレントを受け入れることができるし、そこそこの冗談につきあってあげることさえできる。だけど看板がかかっていない、どこの誰ともわからない人に対しては、世の中は厳しい。
ハロプロやジャニーズのタレントはグループとしてとらえられているから、そこに所属するひとりひとりのイメージって案外世間に浸透していない。看板がかかっていないか、かかっていても文字が読み取れない状態だ。
V6のメンバーも例に漏れず、今回のヘキサゴンにおいては島田紳助が暫定的に、長野君は「二枚目アイドル」いのっちは「アイドルなのに三枚目」という看板を与えていた。でも普段V6を見なれた目には、それはちょっと不自然に映る。いのっちはともかく長野君はなあ。
しかし長野君はいつもわりにそんな感じで、植え付けられるイメージを甘んじて受け入れる態勢をとっているように思う。『能ある鷹は爪を隠す』的な感じ?
そんな長野君が自ら能動的に狙っているらしいのが「グルメアイドル」の座なわけだが。
グルメを語るアイドル。画期的かもしれない。
・・・・・・しかし一体どうなの?
もし将来長野君が世の中に広く『食いしん坊』として知られることがあったとしたら、それはとても素敵なことだし、そうなるべく応援したいとも思っている。
でも、だけど私は、長野君の食べ物に対する蘊蓄を聞くと、正直なところいつも疑問に思ってしまうのだ。「彼は本当に美味しいものが好きなんだろうか?」と。
だってあの歳であの能書きは、ちょっとくどすぎるもん。かえって嘘臭く感じるよ。と密かに思うのだ。

もしかしたら。
美味しいものが好きだから長野君は食いしん坊キャラになったのではなく、食いしん坊キャラという肩書きを我がものにせんと狙うが為に美味しいものを好きになったという可能性はないだろうか?「グルメアイドル、よっしゃ、このポジションはあいているぞ。」と、腹の中で虎視眈々と戦略をたてて、その上での嗜好や行動ではあるまいか?
いやそれは、私が穿った見方をしすぎなのだろうか?
それはともかく、わきにおいておいて。
ヘキサゴンでじっと問題を考える長野君の姿は、彼の実像やイメージ云々を抜きにして、確かにまごうことなく二枚目アイドルのそれではあった。
と思っていたら、今朝のワイドショーで見た、いのっちとの舞台の初日映像における長野君は、更に素晴らしかった。
たぶん、すこし痩せたんだろう。顔の線がシャープになっていて、大きな目やざっくりした顎の線が強調されて本当に美麗なお姿。ちょっとときめいてしまった。