胸が痛くなる出来事 そして 菊池信義

少女漫画家の盗作疑惑がyahooのトピックスにあがっていて、検証サイトを朝から読みふけってしまった。
写真や絵を参考にしたりするのと、盗作、パクリとは、とても繊細な問題で、どこまでがダメでどこまでがオッケーかなんて、綺麗に線引きできるものじゃない。検証サイトを見ていても、電車男のくだりでは、「これが盗作であるかどうかは、この数ページを読んだだけでは判断できないだろう」と思った。
ただ、絵のトレースは、確かに、どう頑張ってもまずいのである。
一番可哀想なのは、その作家のファンだろう。
件の作家を名前すら私は知らなかったし、その作品も一切読んだことはない。彼女がこうしたトレース作業のような行為を今までにどの程度重ねていたのかはわからないけれど、活躍している人気の方らしいから、おそらく才能は、確かにある人なのだ。今後、漫画家として再起することはできるんだろうか…こうい事件は本当に胸が痛くなる。



NHK課外授業ようこそ先輩に、装幀家の菊池信義が登場。
谷川俊太郎の詩「生きる」を題材に、その装幀を生徒達に考えさせる。詩に登場する文章だけじゃない、その先にある自分なりの「生きる」を考えなさいと指導する。まず、詩の一番最後に、あたなにとっての、あなただけの「生きる」を書いてみなさい。そしてそれを絵と字と形であらわしてみなさい、と言う。デザイン作業にあたって、それは、もっとも大切で、なおかつ当たり前のことで、だけど忘れられがちなことだ。改めて、心にしっかり刻んでおこうと思った。
ところで菊池信義はどことなく樹木希林に似ていると思う。