横浜そごう美術館「鈴木信太郎展」

一週間以上前の話になりますが、昭和の時代の洋画家、鈴木信太郎の展覧会に行ってきました。
学芸大にある、大好きなお菓子屋さん「マッターホーン」の包装紙やマッチのイラストを手掛けられた方です。http://www10.plala.or.jp/mat-cake/
タブローというか、きちんとした絵を、これだけまとまった形で見るのは初めてのことでした。
キャプションのどこかに「童心の画家」という表現があったように思いますが、いや、この人の絵は、童心というか・・・・単に天才だっただけなんじゃないかなと思いました。変な表現だけど。
ものの形のとらえかたが、ごく若いうちからとても独特で、完成された不完全さを持っていると思いました。
絵が、ぱっと見て、線が右肩上がりに傾いているものが多いと感じたのですが、それは、構図自体は緻密な計算をして決めているのだと思いますが、線そのものは、描くときの勢いを大事にして、「描こう」と思ったさいしょの衝動をそのままに映しているから、だから、描き癖で右に上がるんじゃないかなと思いました。
おそらく、あまり考えないで独特のフォルムを描き出すことができる、とても魅力的で独創的な目を持ち、それを表現する技を持っていたんですよね。

若いうちからセンスにも恵まれているし、ある程度のところで作品を自分から突き放す客観性にも優れていたように感じました。だからこそ、商業的な面での成功もおさめたのだと思います。

この人は、本当に、描くのが楽しかったんだろうな。
絵を描くうえでは、辛いことも、苦労も、すべて楽しみなことだったんじゃないかな。
描くことを、いつもアマチュアな気持ちで楽しんでいたのではないだろうか。アマチュアであることに対してプロな画家であったんだろう・・・そんなことを考えました。

・・・・V6も、共通のものがあるかもしれないですね。V6って、アマチュアな気持ちで楽しむことに対して、プロであるグループだと思います。
話を無理矢理V6につなげてみました。