三宅君の舞台

三宅健君の舞台が決まったそうですね。
こういう舞台って、どういう経緯で決まるんだろうな?三宅君の場合、本人の強い希望も多分に影響していそうですが。
「雨が来る」からのつながりというのがいいですね。三宅君の誠実な姿勢が、次にちゃんと繋がっているんですね。とはいえ、見てないんですけどね、「雨がくる」。録画したものを、まだ見ないうちに間違ってさくっと消してしまったのです・・・。
演技者はV6メンバーが出るときしか見ていなかったのですが、三宅君が出た中では「14歳の国」が好きでした。宮沢さんの文章が好きでもともと単行本で出ていた戯曲を読んでいたのですが、読んであまりぴんとこなかったものが、映像になって、いやわからないものはやっぱりわからないんだけど、わからないなりにすんなりと入ってきて、非常に興味深い作品でした。感じたことを、別に説明できなくてもいいんだなと思ったというか・・・・。
そしてあれを見て、三宅君はとても知的なお芝居をする人だなあと感じました・・・自分に理解できないもの、こと、をも、それは無いことだと決めつけずに、それはそれとして自分の中に取り入れることができる知性を持った人なんだなあ、三宅君は・・・・と、なんとなく思った です。


花よりもなほ」のコメンタリーで、監督・古田・岡田の三人が「りえちゃんは着物が似合うなあ。一体いつの間にこんなことになってしまっていたんだろう」と感心しあっている箇所があるのですが。
「着物姿のりえちゃんの、なにがいいのか」を解明しようとして、「姿勢がいいのではないか?」としごく建設的な解説をする古田さんの横で、「足の運びがいいのかな」と二度も繰り替えし自説を曲げようとしない岡田君がちょっと面白いです(古田さんの話を聞いていないと思われる)。
同時にそこがとても興味深くて、それは「すり足っぽいのに足音がしない」と、岡田君はそういうところに気がつくんだなあって、そこがとても印象に残りました。宗佐さんとしてただそこにぼーっと存在しているのではなく(そりゃ、ぼーっとはしていないだろうけどさ)、100%の自意識のうち、何割かは自己愛で、でもその残りは確実に冷静で、五感を使ってまわりを見ているんだなあと、なんとなく、そんな感じがじんわりと伝わってきたものですから。