男前に見える顔

ダウンタウンの番組で、芸人さんたちが、自分の最も男前だと思っている顔を写真に撮りあって、どちらがより男前に見えるか客席に判定をしてもらう対決をしていました。
芸人さん達は男前な顔が上手じゃないなあ・・・まあ、慣れていないのかもしれないし、あるいは照れ隠しなのかもしれないけど。
『男前に見える顔』って、決して顔の素材で決まるわけではなく、自身がどれだけ「オレって男前」と思いこめるかにかかっているんだと思うけど、その対決の中で本気で「オレ、男前やろ」な顔をしていたのは、松本さんと雨上がり決死隊の宮迫さんくらいだと思いました。(ココリコの遠藤さんが、僅差でそれを追ってました)


ジャニーズの皆さんは、男前な顔を見せることに非常に慣れてらっしゃいますね。というか、それが職業なわけですが。


花よりもなほ」で、敵役の浅野さんが前方から歩いてくるのに気がついた岡田君が、浅野さんにそっと背をむけ、頭にのせていたお面で顔を隠す場面があるのですが。
それを、コメンタリーの中で古田さんが「ここ!ここは、どうかなって思うんだよ。背を向けた上に顔をお面で隠した上に、この隠し方。自己愛じゃないの?」と声を大きくして主張していました。
わたしも、映画館で見たとき「どうなの?」って、ちょっと思った、その場面。岡田君、それ、すこしかっこつけてるんじゃないのかなあって。(監督の演出なのかな?とも思ったけど)
・・・いや、そもそも、この場面に限らず、岡田君を観察するということは、私にとって、「それ、かっこつけているんじゃないのかなあ?」という疑問を覚えることとの戦いでもあるわけですが。(で、そういうところが好きなんですけどね、岡田君の。)
ただ、このコメンタリーを聞いていてもそうだけど、普段の岡田君の言葉の端々から伺えるのは、おそらく本人は本気の本気でかっこつけているつもりはないんだなということで、そもそもジャニーズ事務所のアイドルである岡田君は、V6になって以来、常に常にかっこつける訓練をしてきたようなものでしょうから、それは、無意識のうちに『かっこいい』が滲み出てしまうのは、もうしようがないことなんだろうなあ・・・と思ったりします。
ああ、岡田君はこういうのが「かっこいい」だと思っているのかな・・・とか、意地の悪い書き方かもしれないけど、そういうふうに思って見てしまうわけです。

・・・良いことだと思うのです。かっこつけも一種の型かと思うので、訓練をつまなければそう見せることはできないでしょうし。
(ただ、頑張らなくても、生まれつきなのか、直感なのか、かっこいいことが普通の状態である人も、世の中にはいるんですよね。森田君とか。おそらく。)


それが、「虹を架ける王妃」の殿下では、全く持ってその「かっこつけ」が、自然に身について見えました。岡田君の演技プランのなせるわざか、役柄が自然にはまったのか、あるいは、『かっこいい』ことを岡田君が凌駕したのか。
つまり、リギン殿下がとても素敵だったって話なんですけどね。