channel a

V6の曲は、必ずしも自分たちが歌いたい歌を歌っているわけではないのだろうな、きっと、と思います。
それぞれ嗜好のちがう6人のあつまりなわけだから、メンバー間でさえ意見の一致を見ることなんて稀だろうし、そもそも妙齢の男子がアイドルソングを個人的に音楽的に好んでいることなんて更に稀だろうし、時代に上手くすり寄ることもやっていかなければならないだろうし、やっぱり、そこはプロとしての矜持を持って割り切って歌っているんだろうなあと思います。
彼らがどの程度、リリースされる楽曲の制作に関与しているものなのかわかりませんが、与えられた枠のなかで、最大限に自分達の魅力を発揮するにはどうするか?と、そこには十二分に頭を使っているんだろうと思います。
応援ソングだから学ランを着よう、と提案する三宅君は、天才ですね。(三宅君はどちらかというと努力のひとというイメージがあるけど、でも努力しようと思うことができるひとは、やっぱり天才だと思う。)
チャンネル-aで岡田君が「やってみたいこと、ある?」と質問されて「特にないです」と即答したのは、いや、実際に見ていたときには「もうちょっとなにか、言い方がないものかな?」と思ったのですが、だけど与えられたものにいかにフレキシブルに対応していくかを考えたら「やりたいことは特にない」という心構えのほうがいいのかもしれないなあと思ったりします。岡田君なりの、V6の楽曲に対する前向きな姿勢なのだろうなと思います。少なくとも、岡田君の答をうけて、それをフォローするかのように「そうですよね、実際」と話をついだ賢いいのっちは、そういうつもりで発言しているようです。
たぶんバンドであるトキオや、二人組であるキンキ・キッズだと、もうすこし事情は違ってくるんじゃないかなという気がします(いや、よく知らないけど)。6人組であり、年齢差も大きいV6は、それゆえに、グループ全体としての個性が主張しづらいんじゃないかなとも思うんだけど(それ以前に、メンバーの性格上の問題があるのかもしれませんが)、でもそこが、そここそが、なにごとにも先入観で固めずに対応できるプロのアイドルであるV6の良さだし、他のグループにはない魅力だなあと思います。