森田さん

近所のCD屋さんが閉店セールをしていて、「ホールドアップダウン」が格安になっていたので買いました。このDVD、そのうちそのうち・・・と思っているうちに買う機会をのがしてしまっていたのです。
久しぶりに見ましたが、SABU監督の映画の中のV6は、やっぱり大好きです。
それぞれの素のパーソナリティーの面影を残しつつ、デフォルメ(あるいはカリカチュアライズ)され、おもしろくわかりやすく、なおかつかっこよく、そして可愛い。何度もここに書いてるけど、「ホールドアップダウン」の沢村君は、岡田君が今まで演じた役の中でもかなり上位に入るくらい、好きなキャラクターです。
森田君が演じている平松君は元牧師のトラック運転手なわけですが、これも、本当にうまい設定だなあと思います。森田君という人を世の中にプレゼンテーションするのに、これほどナイスで可愛らしい設定があるだろうか?と。
悪趣味なデコトラを乗り回し、しかし心の中では誰よりも神様を愛している平松君の中では、聖なるものと猥雑なものが違和感なく無理なく同居しているんですよね。あの小さな体の中に。(・・・いや、平松君本人は無理を感じているのか。)
映画を見ていて、平松君の、聖母子像が描かれたデコトラがばばーんと登場する場面で、なんだか圧倒されて・・・なんだろう、森田君が自身の中に抱えている、なにか美しいもの、が、最高に面白おかしい形で提示されたように感じて・・・感動して思わず涙が出そうになりました・・・いや、ちょっと大袈裟に書き過ぎました。もちろん泣いてません。

関係ないけど、森田君と言えば、最近はヒゲをはやしている状態が普通になっていますが、私は、森田君のヒゲは大変よく似合っているなあと思って嫌いじゃないです。
でもそれとは裏腹に、森田君にはいつも小綺麗にしていてもらいたい、ヒゲは剃っていてもらいたいなあと、本当のところは思っています。
昨年末に、久しぶりに会う友達(V6にはほとんどなんの興味も持っていないし、私がV6のファンだということも知らない)と飲んだのですが。
私は、映画や本に対する彼女の感想を聞くのがとても好きで、彼女の言うことには全面的に信頼をおいているのですが、そのときいろいろ芸能人の話をしていて、私が「森田剛君はもっと注目されてもいい人だと思うんだよ」と言うと、彼女が「森田君は確かにいいよね。彼はもっとキテもいい人だと私も思うよ。だけどいつの間にか、主役をやるようなルックスじゃなくなってしまっているよね・・・」と返したのでした。
・・・すごい、びっくりしました。えーっ!森田君、いまでもすごく綺麗じゃない!?なんで?と。
しかしそんな目で冷静になって眺めてみると、やっぱりヒゲをたくわえているとヤンキー度があがるし小汚くも見えて、彼の本来の顔の美しさがわかりづらくなってしまうのも確かだと思いました。そういえばV6のファンになる前は、私自身も森田君に対してそんなふうに思っていたような気もするし・・・なのでぜひ、お茶の間(特に女性)にアピールする意味で、もうすこし綺麗にしていてもらいたい。
だけど一方で、森田君のような人が、今以上にお茶の間に愛されて「かっこいいー」とか騒がれて、例えばテレビドラマ(月九とか)にばんばん出るようになることは、これ以上必要なのかなあという気もします。森田君には森田君にしかできない仕事が、もうそれは確固としたかたちである(あとは待つだけだと思う)ので、今更ヒゲのあるなしにどれほどの意味があるだろう?と。

つまらないことを長々と書いてしまいました。
森田剛さん、誕生日ですね。
おめでとうございます。