喰いタンを演じるヒガシ

喰いタン」見ました。相変わらず森田君がチャーミングでした。セールスマン姿に、意外にもときめいてしまった・・・
捕われた喰いタンを助けようとしてポーズをとる姿がかっこよかったです。かっこいいんだけど、情けない感じに微妙にずらして演じている、その匙加減が、本当に絶妙だなあと思います。一挙手一投足にいちいち感動して見入ってしまうなあ。そして、みんなして森田君のヒゲを否定しているのが面白かった・・・1作目での森田君の役づくりが(おぼっちゃんファッションなのに皮ジャンにヒゲっていうのは、そういう役づくりだったんですよね?)、存分に活かされました。
喰いタン」に出ている俳優さんは、どのひとも、そのひとの一番可愛いチャーミングな面が出ていますよね。パート2ということもあって、こちらが必要以上に親近感を覚えているのかもしれないけど。
あとこれは前作でも思ったことなんだけど、喰いタンを見てはじめて、東山さんに好感を持ちました。
たぶん東山さんて、わりに不器用なタイプなのかもしれないですね。シリーズも二回目になってようやく、しかし確実に「喰いタン」というキャラクターを自分のものにしてきた感じがしました。それは演技力云々というステージで語られるのは難しいタイプのキャラクター造型の仕方かもしれないけど、東山さんにしかできない、愛すべき喰いタン像ではあるなあと思います。地味だけど堅実な仕事ぶり。彼はおそらく努力家なんだろうなあという感じがしました。
東山さんて、色気があるほうじゃないと思うし、年齢にふさわしい疲れた感じがなくてちょっとロボットみたいで、どうも親近感を抱きづらい人だなあと思ってたんだけど、喰いタンを見ていると、ああなるほど、つまり東山さんてそういう・・・ちょっと控えめな魅力を持った方なのかなあと思います。
喰いタン金田一少年との二人だけのシーンが好きです。子供の目線に落として話をする喰いタンは、普段可愛い子ぶりっ子を装って自分のほうがよっぽど子供であるかのようにふるまってはいても、じんわりとおとなの暖かさがにじみ出ていました。