今更「冬の運動会」

忙しいです。連休は休み無しです。連休あけにはひと息つくつもりだけど・・・・どうだろう?予定通りに進むだろうか?どちらにせよ頑張らなければなりません。
テレビは、録画したものをすこしずつ見てますが、いのっちのオーラの泉だけはリアルタイムで見られました。なんだかずいぶん誉められていました・・・・ファンから見ても、「そうだよなあ。いのっちって立派だよなあ」と、言われていたことになんの異存もないのですが、ああも全面的に誉められているところを延々と見せ続けられるのは・・・ちょっと微妙ではないだろうか?とどきどきしました。一般視聴者はあれを見て面白かったかしら?誉められまくって、いのっちも若干居心地が悪そうに見えたし。
結局、別にいのっちの本当の姿なんて、教えてもらいたくないのかもしれないなあ、私は。と、思ったりしました。いや、実際はどんな人なのか、素の姿をすこしでも多く見てみたいとは思っているのです。でもそれと、ああやって「彼はこういう人なんですよ」と教えてもらうのとは、また別だもの。岡田くんは、まあたぶん、出ることはないと思うけど・・・・出ないでほしいな。


その岡田君がテレビでちっとも見えないものだから、急に思いたって「冬の運動会」のDVDを購入して、毎日仕事をしながら流しっぱなしにしています。実は放送時に一度見たきりで、ビデオもどこにしまったのかわからないくらいだったのです。
これ、30年くらい前の脚本なんですね。さすがに「ちょっと無理があるのでは・・・」という設定が無いわけではないけど、でもドラマとして、ちっとも色褪せてないのは、すごいことですよね。
元々は全10話の連ドラだったらしいから、上手に刈り込んであるんだとは思うけど、それにしても、無駄なセリフが無いんだなあと、びっくりする思いで聞いています。樋口可奈子演じる母親のセリフなんて、どんな短いものでも、夫と息子を絡めとるような愛情というか執着を滲ませていて、短くてさり気ないセリフほど「怖いなあ」と思ってしまう。
なんとはなしに、マーガレット・ワイズ・ブラウンの「ぼくにげちゃうよ」という絵本を思い出しました。
「ぼく にげちゃうよ」と話す子どものうさぎに、お母さんうさぎは「おまえが逃げたら、母さんは追いかけますよ。だって、おまえはとってもかわいいわたしのぼうやだもの」と答えるのです。
子うさぎが想像の中でどんなに逃げても、母さんうさぎはどこまでも追いかけると言い、「それだけおまえを愛しているのだ」と子うさぎを安心させるのですが、反面その姿は、どこまでいっても子は母親から逃げられないのだと、絶望的なまでな恐ろしさを感じさせられます。昔から非常に人気の、でもとても怖い絵本です。


岡田君演じる菊男という大学生の男の子は、岡田君にとって本当にハマリ役ですよね。「家族を嫌いだ」なんて言いながら、でも実は家族を愛し、依存しきっている男の子。菊男の家族を、V6と置き換えながら見たりして、色々妄想させられます。
岡田君の演技で特に好きなのは、長谷川京子演じる日出子と、靴屋でばったり再会するシーン。日出子の顔を見て「昼間、会ったよね」と言うとき、薄く笑っている。男との愁嘆場を見られていたことに思い当たり、気まずい顔をする日出子に向って笑いかける、その無神経さ、ごう慢さがたまらなく好きです。

そのシーンで岡田君は、就職の面接帰りの設定なので白いワイシャツを着ているのですが、ワイシャツの下に、ランニング(っていうの?)を着ているらしいのが透けて見えます。私は普段、スーツを着ているひとに会う機会が極端に少ない生活をしているのでよくわからないのですが、いまどきの男の子も、ワイシャツの下にはランニングを着るものなのかしら?自分が就職活動をしている頃は、同級生の男の子たちはワイシャツの下はTシャツを着ていて、そのもこもこした感じが垢抜けなくて可愛かったような記憶があるんだけど。なんとなく、ワイシャツの下にランニングを着ているのは、菊男が、お母さんが買ってきたのをそのまま着ているのかなあ?いかにもそういう、家族に甘えた男の子なんだなあという感じもしなくもないような気がするので、わざわざそういう着こなしをさせているんだろうなあとは思うんだけど。ちがうかな。
國村さんと樋口さんの子どもが岡田君というのは、「花よりも〜」の石橋さんとの関係じゃないけど、三人並んだだけで関係性が見えてくるような良いスリーショットですね。実際に、こんな親子いそうだと思わされる。それに、國村さんと樋口さんとの間の子だったら、顔的にもアリな感じがする。岡田君のあの大きな目は、お父さんである國村さんに似たんだなあ・・・きっと。というふうに。

長くなっちゃった。「冬の運動会」について、まだまだ書きたいのに。
先週のアンアンの連載についても書きたいのよ。