原田知世

土曜日に、帰宅してテレビをつけたら、NHKで原田知世の番組をやっていました。鈴木K1さんと伊藤ゴローさんと一緒に、九十九里にドライブに出掛けてました。

原田知世の歌声は好きだなあ。

彼女も、もう40歳なんだなあ。年齢は確かにその顔に刻まれているけど(とはいっても、すごく若く見えるけど)、それを超越して美しい人だなと思う。



10年くらい前、原田知世のライブに何度か足を運んだことがあります。鈴木K1さんが好きなので、彼がプロデュースを手掛けていたことから知世ちゃんの歌を聴くようになってファンになったのと、あと身近に私なんか足下にも及ばないようなディープな知世ちゃんファンがいたものだから。ものすごく盛り上がって。
だから私がはじめて見た「アイドル」と呼ばれるような芸能人って、原田知世っだったのですが、見たときはびっくりしました。完全にノックアウトされた。目の中に、幸せが入ってきた!と思った。知世ちゃんは、なんか、金色のやわらかい光に包まれてた。
そこにいるだけで、その姿を見るだけで、こんなにも人をしあわせな気持ちにすることができる人っているんだなあ。それがアイドルなんだなあって、ものすごく強く思ったなあ。
アイドルって、とても徳の高い職業だなあと思う。



番組は、本当にゆるい、たわいもない会話で繋がれてゆくものでした。歌声の魅力と、気持ちのよい開かれた空間と、小さな世界の会話。これだけのことを、40分ほどの番組にちゃんと成立させることができる原田知世のパーソナリティの素晴らしさというか、芯の強さというか、特にそれを主張するような番組ではありませんでしたが、彼女のなかに確固としたものがなければ、成立しない世界だと思いました。
今の原田知世を『アイドル』と呼ぶひとは、もう既にいないかもしれないし、知世ちゃんを応援している人も、彼女がアイドル女優と呼ばれていた時期の人とは変わっているのかもしれないです。でも、もし自分が応援しているアイドルがこんなふうに、歳を重ねてその形式は変わっても、変わらずにファンのもとに幸せな空間を提供し続けてくれるのだとしたら、もしそのとき自分がそのひとに興味を失っていたとしても、それでも、それはやっぱりすごく嬉しく思うだろうなあと思ったりしました。