K氏のライブ

小学校の頃からあこがれていた人のライブを見に行ってきた。
音楽をする人だと知ったのは、ここ数年のことで、それも別にメジャーな活動ではなく、ただご自分の楽しみとしてやっておられる程度のことのようだったので、積極的にそれを見てみたいと思ったことはなかったのだけれども。たまたま縁があって見に行った。


簡単に言えば、とても感動した。

かっこわるいこと、みっともないこと、馬鹿っぽさを、ご自分のスタイルとして見事に表現しておられた。
好きだから音楽をやっているとか趣味でやっているとか、というよりも、彼自身の表現の場であり、本気なのだと感じた・・・音楽自体はとても軽いタッチのものだったけれども。


思えば、小学生の頃に私が彼にあこがれたのも、彼のスタイルというものにとても惹かれたのだと思う。
でもスタイルって何なんだろう。そのひと自身てことだとは思うんだけれども。個性ってことなんだろうか。
目に見える部分では、今に至るまでに色々と変遷を経てかたちを変え、昔より柔らかかったり柔軟だったりするのだと思うけれども。根っこはずっといっしょ。



こどもの頃から彼に憧れ、今またこうして彼の歌に感動することに、今までの自分の人生が肯定されたような気がした。
それ自体は、とても小さな心の動きなのだけれども。