早海さんと呼ばれる日 第4回

三男の就活のお話。
第一回第二回あたりの松下奈緒さんが早海家に馴染んでいく話に比べて、エピソードの重ね方が丁寧なんじゃないかなあ。というよりも、私自身がこの三男とは立場がとても違うので、想像の余地が少ないからそのせいで、わりに浅いところでも共感を感じてしまいがちなのかしら。
追いつめられた三男が家のみんなを怒鳴って出ていってしまうけど、それでも彼はいのっちからもらったお守りを捨てられないところとか、そのちょっとしたことだけでも、三男の人柄が立体的に伝わるなあと思いました。


ところでこの三男、ずっとわたし、横山君てひとだと思っていたのですが、ふと気がつきました。そうだ、このひと、横山君じゃないよね、と。確か中丸君ですよね、カツンの。どうして間違えていたのでしょう。ふたり、ちょっと雰囲気が似てるのかな…色白のところとか。
それで、この中丸君の演技がいいなあと思いました。実際にこんなひとなんだろうなあと思ってしまうような存在感があって。面接で、すこし心のこもっていないことを小器用に通り一遍に、でも一生懸命彼なりの誠実さで喋っているところの感じとか、特に。

中丸君以外の兄弟も、さいしょは「この4人、兄弟っぽくないな」と思っていたのですが、だんだん兄弟らしく見えてきました。わたしはふだん、いのっちってスタイルもいいし素敵男子だなあと思って見ているのですが、このドラマの中のいのっちは、ちょっと冴えない地味な男性に見えます。家着のしょぼいジャージのせいもあるかな。でもこの冴えなさ具合が、ちょうどよくこの4兄弟のお兄さんの雰囲気をよく出しているなあと思います。