モヤモヤとラジオとプロファイラー

モヤモヤがたまるとお風呂で声を出して文句を言ってみてます。「どうして」「なぜ」と、相手に対する非難がましい気持ちがふくれあがってしまって、でも気軽に誰かに愚痴をきいてもらえるような環境にないので、お風呂の中で、実際に声をだして、友達に愚痴をきいてもらうようなつもりで「こういうことがあって」「そしてわたしはこういう行動をして」「そしたらこんな結果になったんだけど、ひどいと思わない?」と喋ってみるのですが、すみません、そんなの、気持ち悪いですね…
そうやって話していると、理不尽だと思った出来事を「あれもこれも」とできるだけたくさん詰め込みたくなってしまって話が際限なく長くなり(カラスの行水に近いほうでもあるので)湯船につかっている間に喋りきれなかったりして、こんなだらだらとした愚痴は誰も聞いてくれないなと反省してみたり、あと、話している間に相手はそれほど悪くないなと気がつくことがあったり(悪口のカタルシスが得られない程度の出来事だなと)、また、それだけだらだら喋っていると喋っている自分がだんだん馬鹿らしくもなってきたりするんですよね…



岡田君のラジオ、たまに聞いてます。
桜沢さんがゲストの回を聴きましたが、どちらも極端だし譲らないなあと、微妙な気持ちになりました。岡田君、つきあってもいない男を部屋に招いて食事を御馳走するような女性を「招きいれちゃダメでしょう」と言うところまではわかるけど、「そんなひと、いないですよ」って絶対譲らなかったのはちょっとびっくりした。ええ?岡田君のまわりでは、そんなパキパキ竹を割ったような恋愛ばかり?小さい頃から芸能人だから、異性のお宅を訪問するのはそりゃ慎重にならざるをえないだろうけど…自分がそれをしないって主張ならわかるけど、「そんなひといないでしょ」って何度も言ってたなあ。対する桜沢さんの話も『恋愛強者の話』って範囲から出ようとしていないように私には聞こえて、あまり共感を覚えることができなかった。

で、そのあとに見たプロファイラー、アガサ・クリスティの回で、失踪事件を起こしたクリスティのことを「もし全部計算済みだとしたら、すごく怖いひとですよね」とコメントしていたその感じが、何故だかとてもこどもらしく見えて面白かった。ラジオで「そんなひと、いないですよ」って繰り返す岡田君と重なって……なんていうか、単純な人なのかなあって感じがしたなあ。
岡田君の話って、切り口や目のつけどころも面白いなあと思って、だけどそこから導きだした結論が、案外「え、そこ?」ってくらい単純だったりして、深いところをぐるっとえぐって、意外に浅いところに落ち着く感じがする。



アガサ・クリスティの失踪について詳しく知らなかったので、興味深かった。小学生の頃に、『アガサ愛の失踪』というけだるい感じの映画が、昼下がりにテレビで放映されていたのを見たことがあったのを思い出した。ダスティン・ホフマンが新聞記者の役で出ていた。